高血圧は、慢性的な頭痛の原因となったり, 自覚症状がないまま血管障害を起こし, 脳血管障害, 心筋梗塞, 腎不全などにつながることもあります。
原因のはっきりしない本態性高血圧と呼ばれるものがほとんどでであり, 薬物治療が必要になることが多いですが, 生活習慣病の面もあり, 生活習慣を見直すことで改善に導くことが, 特定保険指導の役割です。

高血圧症改善のための生活習慣改善ポイント

① 減塩食を心がける
醤油、味噌、漬物、ラーメンスープは要注意
レモンや香辛料、酢を使って薄味でも美味しく
 
「しょうゆの代わりにレモン+醤油数滴」など工夫を
 
② 野菜を多く摂るように心がける。
食物繊維とカリウムが血圧のコントロールに効果
野菜は「先に食べる」のがコツ
 
コンビニのサラダも上手に活する。

 

③ 減量も有効な降圧法です

体重が1kg減ると、収縮期血圧が約1mmHg下がるとされています
特に内臓脂肪型肥満の方は、腹囲を意識しましょう
 
「ベルトがゆるくなった」が成果のサイン
 

④ アルコールは“適量”を守る

日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本が1日の上限目安
毎日飲まない、休肝日を週2日設け
「晩酌は週3日まで」など、ルールを決めましょう
 

⑤ ウォーキングなど軽い運動を習慣に

1日30分の早歩きが最も手軽で効果的
無理のない範囲で続けることが大切
 
日常 (通勤や買い物) を“運動の機会”に変える工夫を
 

⑥ 禁煙は即実行を

喫煙は血管を急激に収縮させ、血圧を上げるます。
動脈硬化の進行スピードも早まります
 

⑦ ストレス・睡眠も見逃さない

強いストレスや睡眠不足は高血圧の原因に
入浴や深呼吸、リラックスできる時間を意識的に確保
 
就寝前はスマホを見ずに、30分前から照明を落とす