療養計画書作成について

目標の設定

療養計画書作成を通して, ご自身の生活習慣上の問題点を見つけましょう。
関係する検査の意味を理解し, 目標を設定しましょう。

現在のBMIと標準体重を知り, 目標とする体重を決めましょう。

食事

体重や血糖・中性脂肪を減らしたい場合は, 腹八分目を心がけ,間食を慎みましょう。短期間に超低エネルギー食で体重を減少させると高率にリバウンドを招くので無理なカロリー制限は止めましょう。

体重や血糖・中性脂肪を減らしたい場合は, 腹八分目を心がけ,間食を慎みましょう。短期間に超低エネルギー食で体重を減少させると高率にリバウンドを招くので無理なカロリー制限は止めましょう。

食塩摂取量は, 男性7.5g/日, 女性6.5g/日未満が理想です。食塩の過剰摂取は, 血圧上昇につながります。食塩摂取量6g/日未満を目標とした減塩により有効な降圧効果が得られます。ただし, 体格,栄養状態, 身体の活動状況などを考慮して調整することが必要です。
揚げ物や炒め物に使われる油は, 加工・精製する過程でトランス脂肪酸が多く含まれています。また獣鶏肉にもトランス脂肪酸が多く含まれています。機序は明らかではありませんが, トランス脂肪酸の過剰摂取は生活習慣病のリスクを高めるとされています。

運動

有酸素運動が有効です。心拍数が上昇するけれども, 会話が出来る程度の持続的な運動のことです。歩行であれば1回15〜30分間, 1日2回 (1日の歩数約8000〜9000歩), 週に3日以上が望ましいとされています。

レジスタンス運動も有酸素運動と併用すると効果があります。
座位時間があまり長くならないように, 軽い活動を合間に行うことが推奨されています。

禁煙

禁煙は, 年齢を問わず, 動脈硬化の進展や罹患・死亡リスクの低下に有効です。

喫煙本数を減らすこと, 低ニコチン低タールたばこに替えることは, リスク低下にはつながりません。
喫煙の本質はニコチン依存症であるため, 禁煙の際には離脱症状が出現するため困難です。
禁煙1年後には4〜5kg体重が増加します。体重増加は, 禁煙開始を妨げ, 再喫煙の原因にもなりますが,2〜4年の禁煙継続は, インスリン抵抗性改善や, HDL-C増加, 酸化LDL複合体減少の効果により体重増加のデモリットを凌駕して, 心血管疾患リスクを減少させます。

その他

仕事・余暇に関して